Fellsiusはこれまでに「ポップさ、ディープさ、身体性など様々な要素の融合」を試みた作品を多くリリースしているが、本作はそんなFellsiusの表現の中でも身体性、「踊れる」リズムのみにフォーカスを当てたようなコンセプトEPとなっている。よりフィジカルを重視するために、アナログドラムマシンやアナログシンセサイザーといった、ハードウェア機材メインに制作されている。
全体的にソリッドでドライ、無機質でそぎ落とされたような印象を持つ本作は、グライムやUKファンキーなどの流れも感じるフロアライクなグルーヴはキープしつつも、その中でFellsiusらしい展開の多さや、各サウンド同士のコラボレーション、音像の変化を楽しむことができるようになっている。
アートワークや映像も本人が制作しているので、合わせて楽しんでいただきたい。